第3回レーザーラジアル北海道選手権は
 今年の北海道レーザー界で特筆すべき出来事は各北海道選手権でオンライン・エントリーを採用した事でしょう。昨年までは実験的に何回かの大会で採用してみたところ歴然とその効果が大で有ることが判明し、今年は「北の番屋」がエントリー作業を実施したところ、大変効果的に実行することができました。今後も「北の番屋」のボランティアにより各フリートに負担を掛けずこのシステムを続けて行きたいと思っています。
 
 今大会の特筆すべきことは、江ノ島フリート3名逗葉フリート2名の関東からの遠征があった事でしょう。もっともこの大会は本州との交流を将来の目標の一つとして掲げています。そのために屈斜路湖フリートで10艇程度のチャーター艇を準備すべく計画的に購入しているのは紛れもない事実です。今回は1名程度の参加があればラッキーかなと思っていた処に5名の参加となり、主催者側もチョット大慌てでプリンスホテルのディナーをキャンセルして別荘「エメラルトレイク屈斜路」でのレセプションとなったのであります。
しかし、この関東からの刺客組が北海道セーラーに何らかの息を吹き込んだのも事実でありました。本来、北海道にラジアルリグセットは数少ないはずなのにほとんどの道内参加者はセットを自分で準備して参戦して来たからです。そして、今回のラジアルリグに程良い風が吹いたレース内容が確実に北海道セーラに刺激を与えた事を確信しております。さらに、それが今後益々本州セーラーと道内セーラーの交流の場になればと願わずにはいられません。

 屈斜路湖の秋はズバリ吹きます12月末までは吹きつづけるでしょう、ただしレース日和を考慮するとすれば9月中旬から10月中旬まででしょう、なにせ日が暮れるのがだんだんと早くなって来ます、日が暮れると湖面での寒さは格別のものがあります。今回の二日目の無風状態はめずらしい事でした、参加選手にユックリと秋の屈斜路湖を満喫させようとするカムイの粋なはからいかと心しております。

 レースコースは風の状態から見て、あと150mほど長ければベストかと思いますが、4レース消化を考慮すればレース日程をあと1時間程早くする必要があるかと思います。ソーセージコースはダウンウィンドを主体に考慮している事と運営体制にが整わない以上はフリートレースの延長線上での運営となります。少しでもマークを変更する作業を少なくし運営艇がレスキューを兼ねる事が出来るようにとの配慮を含んでのソーセージコース採用です。ですが、運営艇の艇数が増えてもこのソーセージコースはしばらくの間続けることに成るでしょう、もっともっとコースを長くする事の方が時代のニーズに合っていると考えるからです。したがって、選手諸君も屈斜路湖のレースはソコソコに吹いて上りもキッイけれどランニングもつらいと云う個性的な大会であることを認識して参加していただきたいと思います。

 レースの結果は逗葉フリートの笹谷さんが栄冠を手にしましたが、彼と戦う意味を充分に噛み締めて彼から盗むべきものは盗んでいただきたいと思っています。そのうちレースレポートを掲示板に報告していただけることでしょう。そして、彼は来年必ずカップを返しに来てくれるはずです。彼はそう云う男です...。

 来年は、ひょつとして関西からも刺客が来るかも知れません(あくまでも憶測です)。この大会が小さなフリートレースから始まって少しずつ進化をしていると言うのが主催者側から見た実感です。しかし、基本は「レーザーを始めた者達よ集まれ、レースを楽しもうぜ!」です。そして、多くの刺客を受入れレーザーライフがより楽しくより向上すればこれに勝るものは無いでしょう。

 最後にオーナーの飯野さんがユースワールドのレース艇を購入しクラブ艇として貸与していただいたことを深く感謝いたします。これにより屈斜路湖フリートクラブ艇は6艇となりました、目標はあと4艇...

 つまらないレポートですがこれにて一件落着。また来年戦いましょう!
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